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「女房と畳は新しい方が良い」本当の意味は、いつまでも新鮮であって欲しいという願いからだ。 | |||||
畳は、農耕民族だった日本人の祖先が、生活の周囲にあった稲藁などを利用したのがはじまりといわれ、古事記(奈良時代に表された日本最古の歴史書)にも記述があります。 | |||||
畳の芯材は、また八百万の神様の恵みである稲穂でできている。 当時貴族の間では、朝鮮半島を通じて渡来した沓が流行していたが、神に通じる畳の上を、沓で踏みつけることは憚れた。 畳は、高温多湿の日本の風土に適した素材であり、弾力性・断熱性・保湿性に優れ、適度に水分を吸収して乾燥時に吐き出す湿度調節の機能も併せ持っていたのだ。 「女房と畳は新しい方が良い」という諺がある。 この諺の本来の意味は、女房と畳の新しいのは気持ちがよいものであるという事で、何も、女房殿を新しく替えた方が良いというのではなく、いつまでも若々しく新鮮であって欲しいという願望がこめられているようです。 |
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畳はいつでも表替えができます。気分に合わせて、表のデザインや、縁の色を替える事もできるのです。長い間住み続けられる工夫が生きています。 |