アラキ工務店の京町家の紹介
  1. HOME
  2.  > 京町家

アラキ工務店の京町家のご紹介

アラキ工務店で、一番数多く施工しているのが京町家です。
京町家は京都を象徴する建物で、戦前には、街中の狭い路地に、むくり屋根や軒庇が高さを揃えて続きあっていました。
低い2階には虫籠虫籠窓、軒の深い1階には大戸口や出格子が連なり、統一した町並みが形成されていました。
そのような町並みは、今では特定の地域しか見ることはできません。
しかしながら、アラキ工務店では、1軒でも多くの京町家を残すために、毎日、住まいを直し続けているのです。
写真をご覧になると、建物の構造がデザインになっているのがわかると思います。
こうした仕上げをするためには、腕の立つ大工を育てなければなりません。アラキ工務店では、職人の育成にも注力し、将来にわたって町家を直し続けることができるように、努力しています。

アラキ工務店の京町家の事例

 
京町家の写真-1 01 ミセニワと呼ばれる空間。
京町家は本来職住一体の建物。
ミセと呼ばれる一番表の部屋に隣接している。石畳が美しい。
京町家の写真-2 02 濡縁。
雨があたってもよいように水がたまらない工夫がある。
手すり越しに手水鉢と呼ばれる水溜りで手を洗う。
 
 
京町家の写真-3 03 下地窓。
外部からの明かりを取り込むために壁をくり抜く。
壁の下地(竹)が見えているので下地窓という。
京町家の写真-4 04 台所。
京町家には必ず吹き抜けの空間があり、光を取り込む。。
真ん中に柱繋ぎとよばれる丸太が横たわる。
 
 
京町家の写真-5 05 座敷。
左側にみえるのが床の間。掛け軸や生花を飾る。
正面の建具は上半分が紙障子で下半分がガラス。
座ったときにお庭が見えるようにしている。
京町家の写真-6 06 座敷。
床の間は、このように照明を入れることもある。
正面の建具の向こうに縁側があり、その奥が庭。
建具の意匠はいろいろ工夫でき、面白い。
 
 
京町家の写真-7 07 座敷。
床の間の奥に出書院と呼ばれる空間がある。
明かりを取り入れ、書見をする場所である。
京町家の写真-8 08 釣瓶。
京町家には井戸がつきもの。
この滑車は、水を組み上げるための金物。
 
 
京町家の写真-9 09 蔵。
京町家の奥には、蔵を造ることが多い。
火事から家宝を守るため、壁土を30cm以上塗り固める。
京町家の写真-10 10 リビング。
室内から、道路側を見ている。
普通は畳の部屋だが、椅子で生活するために、板張に変更している。
 
 
京町家の写真-11 11 スリ硝子。
透明な硝子を、丸い部分以外を削って半透明にしている。
京町家の写真-12 12 火袋。
隣に延焼しないように、小屋裏まで荒壁土を塗り上げる。
 
 
京町家の写真-13 13 台所。
天井に貼られた杉板は源平と呼ばれる。
白い部分と赤い部分が混ざっているためだ。
京町家の写真-14 14 茶の間。
通常は、建具を4枚にし、真ん中の2枚を動かして、
庭を鑑賞する。右奥に吊床がみえる。
 
 
京町家の写真-15 15 茶の間。
庭から室内を見る。簾のおかげで太陽光が弱まる。
縁側の沓脱石から、飛び石を伝って、手水鉢まで行くことができる。
京町家の写真-16 16 鍾馗さん。
京町家の下屋根に取り付けられる神様。
鬼(瓦)より鍾馗さんを置くことで、邪気が家に入らないよ
うに守っている。
 
 
京町家の写真-17 17 階段。
本来、吹抜には階段は配置しないが、空間を楽しむため、
施主の要望で設置。広く見せるため、ストリップ階段に。
京町家の写真-18 18 座敷。
椅子やテーブルを置く場合、畳の替わりにフローリングを
貼る。この写真は、楢材。
 
 
京町家の写真-19 19 階段と井戸。
天窓からの光が階段越しに井戸に降り注ぐ。
井戸奥の横架材は井戸引きと呼ばれる。
水腐れをを避けるために柱を受けている。
京町家の写真-20 20 ハナレ。
母屋からハナレを見る。
左の丸い窓の部屋内側に障子がはまる。
正面のガラス戸は、「おたふく窓」という意匠。町家によく似合う。
 
 
京町家の写真-21 21 縁側。
縁側の奥に座敷があり、中の間越しに、表通りの格子が見
える。縁側の建具は庭と一体になるように大きな硝子框戸
にすることが多い。
京町家の写真-22 22 玄関。
一般的な来訪者はこの部屋で応対する。
ここに、屏風や生花を飾ってお披露目することが多い。
 
 
京町家の写真-23 23 玄関に畳。
玄関は座る必要が無いため、畳張に。床が柔らかくて、ひんやりしない。
京町家の写真-24 24 廊下に畳。
廊下も座る必要が無いため、畳に。正座ができず、和室に畳が引けない場合におすすめ。
 
 
京町家の写真-25 25 縁側。
杉をふんだんに使い、軟らかい空間に仕上げた。
晴れた日には建具を全開して、季節を感じたい。
京町家の写真-26 26 簾。
日差しを避けるために、屋根から垂らす竹。
材料や編み方によりさまざまな種類がある。主に日除けと、視線避け。
日差しを入れたいときには、巻き上げる。
 
 
京町家の写真-27 27 準棟纂冪。
複雑に入り組んだ木組は大工の腕を示す。
壁は中塗土仕上。
京町家の写真-28 28 準棟纂冪。
複雑に入り組んだ木組は大工の腕を示す。
壁は白漆喰仕上。
 
 
京町家の写真-29 29 出格子。
お祭りの時に、格子の内側に並べた着物を見せるため、
子持格子の切子が大きい。
京町家の写真-30 30 平格子
2本切子になっている幅の細い格子を子持格子と呼ぶ。
 
 
京町家の写真-31 31 出格子。
一般的な糸屋格子。繊維関係の商売を行う町家に多く見られる意匠。
ベンガラと玉墨を混ぜた塗料を塗って焦茶色に着色。
京町家の写真-32 32 通り庭。
京町家で、土間続きの台所を通り庭と呼ぶ。
キッチンの下に洗濯機が入っているのが見える。
 
 
京町家の写真-33 33 薪ストーブ。
夏が涼しいのを旨とする町家でも、冬を快適に過ごす工夫。
建物全体を断熱材で覆い、ストーブ1ヶで全館暖房とする。
京町家の写真-33 34 桧風呂。
日本では、浴槽にお湯をためて、そこに身をゆだねる。
桧の香りが部屋中に漂う。
 
 
京町家の写真-35 35 外観。
むくり屋根、虫籠窓、鍾馗、一文字瓦、出格子、鎧張腰板などが
みえる。典型的な京町家の外観。
 
 
数寄屋に関するご相談、お問合せはこちらをクリック。アラキ工務店へのお電話でのご相談・お問合せは075-882-8668まで。