アラキ工務店のこだわりの材料 <畳>
畳は、畳床と呼ばれる長方形の台に、畳表と呼ばれる敷物で覆って作られます。
特に重要なのは畳表で、その品質や織り目によって畳のグレードが決まるといわれています。
今回のプロジェクトでは、特に高級といわれる広島県備後地方で作られる藺草を使います。
1. |
品種改良を重ねた細口で長い藺草を株分けし、厳寒期に植えつけます。
厳しい冬をくぐり抜けてきた藺草も、5月には植えた苗の根元に多くの新芽が吹き出します。
新芽の成長を促進すするために、先に伸びた藺草を50cm程度の高さで刈り取ります。
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2. |
7月。
充分に成長した藺草の刈り取りをします。
収穫した藺草は染め土を溶いた液で一旦泥染めします。
耐久性をたかめるだけでなく、粘り・弾力性・艶が格段によくなります。
その後、秋になるまで、乾燥させます。 |
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3. |
織機で織る前に、傷んだ藺草・悪い藺草・変質している藺草を肉眼でよく見て選り出し、織機にかけます。 |
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4. |
畳床は、藁で作ります。
藁を何段にも並べ、硬さ、長さ、真直ぐな根元のものを選択します。
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5. |
胴ゴモとよばれる畳の芯を編み込み、圧縮・切断します。
良い胴ゴモは、弾力性があり、使い心地も優れています。
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6. |
畳表と畳床を合体させるため、部屋にあわせて寸法を取り、畳表を裁断。
縫い付けていきます。 |
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7.
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畳表の横からでる麻糸をくくり(カマチ綴じ)、畳縁を付けます。 |
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このように、たくさんの工程を経て畳は完成します。畳は、住まい手が、はだしで歩くことを前提に作られています。是非、軟らかい感触を楽しんでみてください。 |
協力:広島県藺製品協同組合 |